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16- I- 0046 201 6 年 10 月 13 日 株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
フ
ラ
ン
ス
電力
(証券コード:−)【変更】
外貨建長期発行体格付 AA+ → AA
格付の見通し 安定的
■ 格付事由
(1) 格付は、フランス政府のエネルギー政策の根幹を担う電力会社として享受している政府からの強力な支援、 国内の強固な事業基盤などを引き続き評価している。格下げは、ヒンクリーポイントにおける中国広核集 団(C GN)との合弁による欧州型加圧軽水炉(E PR)2 基の建設(総投資額は180 億ポンド、当社負担分 は120 億ポンド)を16 年9 月に最終決定したことにより、先行き財務構成が徐々に悪化していくことと 国内規制下にない国外事業のリスクが高まることによる。電力価格の低迷から業績は弱含んでいるが、当 面は増資や資産売却の実施によって、現状程度の財務構成は維持できるとみている。また、政府は増資の 75%や株式配当に応じるなど引き続き強い支援姿勢を示している。以上を踏まえて、格付の見通しは安定 的とした。
(2) 原子力発電を中核とする世界最大級の発電能力を有するフランスの電力会社。国内発電量の 4 分の 3 程度 を供給する 19 カ所、58 基の原子力発電所を所有するなど、原子力を中心とした国のエネルギー政策の根 幹を担っている。04年に株式会社化された後も政府が大株主となっており(出資比率は 15年 12月末現 在 84.94%)、その出資比率は法律により 70%以下に引き下げることができないこととなっている。18 名 から構成される取締役会のうち 6 名を政府代表が占めるなど、政府との関係は引き続き強固である。 (3) グループ全体の発電容量は 134.2GW と世界最大規模である。国内事業は発電、送電、配電、小売供給の
全てにおいて最大のシェアを有するなど、強固な事業基盤を保持している。国外事業は売上高の 5 割弱を 占めている。英国では完全子会社 E DF E nergy を通じて発電、供給事業を行い、発電市場で 17%と最大の シェアを有している。ヒンクリーポイントで建設予定の E PR2 基は、25 年に運開し、英国の電力需要の 7%を供給する見込みである。また、サイズウェルとブラッドウェルにおいても C GN と合弁で原子力発 電所を建設する計画である。イタリアでは電力・ガス大手の E dison を通じて、発電市場の 7%、ガス市場 の 21% の シ ェ ア を 保 持 し て い る 。 そ の 他 の 事 業 で は 、 再 生 可 能 エ ネ ル ギ ー 発 電 子 会 社 E DF E nergies Nouvelles を通じて北米や欧州を中心に風力発電や太陽光発電など再生可能エネルギー発電の強化を図っ ている。また、中国台山で C GN との合弁で E PR を 2 基建設中である。
(4) 16/ 12 期上半期は、燃料価格の下落による電力価格の低下から売上高、E BIT DA ともに減少した。19 年ま でに総額 10 億ユーロのコスト削減を実施する方針であるものの、電力価格の低下や国内における企業向 けの規制料金が 16 年に一部撤廃されたことによる競争の激化から収益は弱含みで推移するとみている。 財務構成は、ハイブリッド債の起債などによる資本強化策などから現状では比較的良好な水準を維持して いる。先行きは、設備投資が原子力発電所の安全対策強化やフラマンビルやヒンクリーポイントでの E PR 建設により引き続き高水準で推移するため、純有利子負債が増加するとみられる。これに対し、40 億ユ ーロの増資や資産売却(当社は 20 年までに総額 100 億ユーロの資産売却を計画しており、仏送電会社 RT E の株式49. 9%を 42 億ユーロで売却する方向で仏大手金融機関と交渉中)により、当面は現状程度の 財務構成を維持できるとみている。しかし、その後は追加的な財政改善策がなければ、財務構成は徐々に 悪化していくとみられる。想定外の E PR 建設費用の増加など国外事業の潜在的リスクが顕在化するよう であれば、格付に反映していく。
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■ 格付対象
発行体:フランス電力 (E lec tric ité de F ranc e S .A.) 【変更】
対象 格付 見通し
外貨建長期発行体格付 AA 安定的
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2016 年 10 月 7 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:増田 篤
主任格付アナリスト:内藤 寿彦
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付関連情報」に「信用格付の種
類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http: / / www. jcr. co. jp)の「格付関連情報」に、
「ソブリン・準ソブリンの信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「電力」(2016 年 4 月 25 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) フランス電力 (E lectricité de F rance S. A . )
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外 の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、 当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ
スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則
17g-7(a)項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJ C Rのホームページ(http: / / www. jcr. co. jp/ en)に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先